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猫の不思議

今日、我が家のかわいいかわいいお姫様、スコティッシュホールドの
 ももちゃんが、10歳のお誕生日を迎えました♪

これは長男からのバースデイプレゼント一式を、お召しのももちゃん。
決してうれしそうではないけれどwww

バースデイプレゼント2.jpg

思えば10年前、長男がセーターにくるんで隠すように連れ帰った子猫。
我が家は、3階に住む義母が大の動物嫌い。
今まで、動物を飼えなかったのです。

ももちゃんがうちに来たのは10月28日。
 長男は大学1年。
自分の部屋で、隠して育てるつもりだったのですが。。。

もちろんそんなことができるはずもなく、
 3階の義母にはすぐに知れて・・・
ところが、あまりにももちゃんが愛らしく、
 義母は、思わず『かわい~』
  ももちゃんは、耳がちっちゃくてペタンこで、
  お目目がまん丸でお口がちょこっとしてて、
  足がみじかくて・・・
これがうちに来た当時のももちゃん♪

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案ずるより産むがやすし・・・
以来、ももちゃんのご飯を買いに行くのが、
 義母の日課になりました。
息子たちが大きくなって、クラブだ飲み会だと家にいなくなり、
義母も構う相手がほしかったのでしょう。
毎朝、『ももちゃんおはよ~』と言いにきました。

ももちゃんは実は大変なお嬢様。
ひいお爺さんは、スコットランドから来てチャンピオンになったらしく、
おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん・・・皆、
コンテストで何かしらとっているのです。
本名も『ラブズ・ベル・アンドリュー』

でも、ももちゃんは、とても神経質で怖がりで、そのような場には
出ていけない子でした。
何のトラウマがあったのか、特にオジサンをみると、
ほふく前進して物陰に隠れてふるえました。
きっと怖い思いをしたのでしょう。

縁あって我が家に来てよかったのです。
我が家では、この子の家系図などどうでもいいのです。
いじくりまわすのでなく、この子が幸せなように育ててあげよう・・・
それがみんなの意見でした。

以来、もも姫のすることは、すべて絶賛されました!
 障子を破いても、『なんて器用なんでしょう!』
お酒に酔って、『い~毛皮だな~』なんていった友人の
 イタリア製の上等な靴の片方の中に、おしっこをした時も、
 (周りには一滴も漏らさないで!)
 みんなから叱られたのは、暴言を言った友人で、
 ももちゃんは、『なんてかしこいの!』とほめられました。
とにかく溺愛しました。
 なんでも、ピンクにして、
去勢手術で入院した時も、先生までもがピンクのタオル!
 『猫は色がわからないんだけど・・・』と言いながら、
 ピンクの食器でないと食べないももちゃんに、
 特別にピンクの食器が揃えられました。

我が家には女の子がいないから、
 毎日、リボンを変えて、おめかしして・・・
 ももちゃんは、超ママっこに育ちました。
小さい頃は、金魚のフンといわれるくらい、跡をついて歩き、
 授業でサロンに入れないと、硝子戸の向こうでしょんぼり。
 終わるのを待っていました。
そうそう、ももちゃんは、私のアシスタントが大嫌いですwww
 彼女が来ると、私がお仕事でいってしまうから。
 ある時は玄関先に頑張って、彼女をうちに入れなかったこともwww


なぜそんなにももちゃんをかわいがるのか。。。
この子には、不思議な力があるのです。
たぶん、猫はみんな持っていると思うのですが・・・

私が疲れた時、具合が悪い時・・・
  ももちゃんを抱っこしていると、よくなります。
悲しい時、つらい時・・・
  黙ってそばに寄り添って、心を軽くしてくれます。
ももちゃんを触っているだけで、身も心も
  とっても癒されるのです。
私だけではりません。
  家族の誰かが、寝込むと、心配するように
  部屋をのぞいて、時にはずっとそばにいます。

数年前から実家の母が具合が悪くなりました。
ももちゃんが唯一安心してお泊りできるのが実家と蓼科の家。
ももちゃんを連れて、行ったり来たり、ずいぶんしました。
ももちゃんにはわかっていたのでしょうか。
母にもう時間がないことを。
私ではなく、今度はよく母に寄り添っていました。
癒しを必要とする人を心得ているのかもしれません。

そんなこんなんで大変な時、この子はじっと我慢していました。
 あのわがままお姫様ではなく、聞き分けのよい子でした。
きっと、今がどんなときなのかを察知したのでしょう。

太古の昔から、猫は神とあがめられていました。
 犬と違って、猫は自由です。
 こっちの思い通りになることはしません。
 おもねることをしません。
散歩の相手にもならないから、ダイエットにもなりません。
新聞加えてくる芸もしないから、役に立ちません。
昔の人はよくぞ言ったものです。
 『猫の手も借りたい!』
以前、ツイッターで、
 『猫を飼うのではなく、猫が飼い主を選ぶのだ』という
  言葉を見かけましたが、
まさに、その通り!
 猫は、あの小さな頭の中に、宇宙より深淵な世界を持っています。
何を考えているのか?
何を知っているのか?

猫と生活したことのある人は皆、
 猫が神様だったことを、納得するはずです。

でもそんな猫の命は、長くて十数年。
20年生きることは難しい。
あと何年一緒に過ごせるのかと、涙が出てしまいます。

母もいなくなって、つらい毎日を、
何とか越せてきたのは、ももちゃんのおかげ。

ももちゃん、たくさんたくさんありがとう!!!

いつまでのように、いつまでも元気で、わがままなお姫様でいてください!


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