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エレガントなエチケット・マナー

ロザリウムに通う生徒達は、皆、エレガントな女性を目指したい!と、エレガントなエチケット・マナーを身に付けたいと思っているようです。
エレガントな・・・って、どんなことでしょうか?
多分漠然とした雰囲気で、“エレガント”と思っているのではないでしょうか?
“エレガント”を定義付けて下さいというと、千差万別の答えが返ってくるでしょう。

日本人は世界一、感性が豊かですから、何事も感性で捉えることが出来ますが、
西洋文化には何事にも数学的・理性的な理論があります。
ですから、“エレガント”に対する答えも、きちんと出ているはず!

フランスが“エレガント”の大御所のように思うでしょうけれど、この言葉のルーツはフランス語ですし、
そもそも今に通じる“エレガント”が確立されたのは、19世紀“チュイルリー公園のベンチ”ですから
そう思ってあたり前ですが・・・。
しかし、世界に誇る“エレガント文化”は、この日本にもしっかり確立されていました。
江戸時代、“粋”が命!!みたいな江戸っ子が、目指したもの。
これこそ日本の“エレガント”。
『いきすぎ』とは、物事が“粋”の範囲から出てしまうこと・・・だから『粋過ぎ』る・・・というわけです。
“エレガント”とは、まさに『粋過ぎない』ことを言うのです。
余談ですが・・・
江戸の粋人は、仕立てたばかりの着物は、まず、寝巻きとしてきてから外に着ていったといいます。
これは西洋でも同じ。
英国貴族は、下ろしたての服や帽子は、まず、バトラーや運転手に身に付けさせてからきたといいますから。
ですから、本物のバトラーはご主人様と同じ体型、運転手は同じ頭のサイズ・・・ということになります。

『粋過ぎない』エチケット・マナー・・・ってどんなものでしょう?
私は、そんなものは、エチケットでもマナーでも無いと思っています。
そもそも、“エレガント”とは、自分を良く見せるための【ワザ】です。
私が、生徒達にいつもいっていることは、
エチケット・マナーというものは、自分中心に考えるものではないということです。
自分が美しく見えるとか、エレガントに見えるとか、いい人そうに見えるとか・・・
これは、本来のエチケット・マナーに反する考え方です。
エチケット・マナーとは、人との関係の中で、自分以外の人々が心地よくあるため、
仲良くできる為にあるものです。
私はエレガントで美しい!・・・では、周囲の方々はどうするの?私より美しくなく見えるでしょう?
自分より、周囲を引き立て楽しい心地よい気持ちに出来てこそ、
本当のエチケット・マナーができているといえるでしょう。
エレガントであるとか、美しいとかは、その後に、周囲の人々が感じることであって、
最初から、それを目指すことではありません。

エチケット・マナーは、全人格からあふれ出る行為です。
いくらプロトコールを身に付けても、ふとしたときに、お里が知れるものです。
ならば・・・
中味を磨いて、人格の“美しさ”や“エレガントさ”を身に付けるしかないようですね!!



コメント

いつも楽しく拝見させていただいています。加藤です。

エチケット・マナーというものが、
自分を引き立てるためのものではなく、
人付き合いの中でどう相手に受け入れられるか、
ということのためにあるのだということが、
よくわかりました。

「あの人は粋な人だ」というのも、
他者からの評価ですものね。
自ら粋を語る人は粋ではないですものね。

僕もエレガントな仕事とはどういう仕事か、
よくよく考えないとなあと思いました。

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