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原爆投下と古代ローマ帝国。。。アメリカは絶対に謝罪しない!


 長ーい、山籠りから戻り、やっと文明の利器のあるところに戻りました。
 その間、いろいろと思うところあり、書きたい事あり。。。

 まずは、今年65回目の広島の慰霊祭をみて思ったこと。。。。
 長ーいのですが、ぜひ、がんばって読んでください!

 65年もたって、やっと、人類未曾有の殺りく兵器を投下したアメリカの
 一代表が、慰霊祭に顔をだし、頭をちょこっと垂れました。
 なんと、65年!!!
 われら日本人は、戦後間もないころより、とりあえずご迷惑をおかけした
 近隣諸国の皆さまに、謝罪と反省の日々だったのに。。。
 アウシュビッツに匹敵する、いやアウシュビッツ以上に悲惨で残酷で、
 終わりなく苦しみとなる原爆を、明らかな実験のために投下したあの国は
 なんと65年たった今でも「ごめんなさい」の一言もありません。
 これに追づいする連合国といわれる国々も、アメリカが参加しなかったからと、
 腰砕けのコメントで、この65年、一度も被爆地への「礼」をしていません。
 われら日本人には理解できないことです。
 皆さんはそう思いませんか?

 負けた国のしたことは、ことごとく追及され、長年謝罪と補償を要求されるのに、
 勝った国のしたことは不問に帰すのでしょうか?

 そうなのです!!
 西欧社会において、これは正当性のあることなのです。
 だから、アメリカは絶対に謝罪もしないし補償もしません。
 
 西欧社会の、いや国際社会の国家運営(政治)の手本は、すべて、
 古代ローマにあります。
 日本の政治だけがこの世界の当たり前の理論ではない政治をしています。
 (これがよいか悪いかはまたの機会に・・・)
 
 多民族・多宗教・多人種・多イデオロギーの地中海地域全体を、
 よくも悪くもまとめ上げて1000年間一つの国家として君臨した
 人類史上二度とない帝国、古代ローマ。
 この国が1000年続いた一つの理由。
 それはこの国が持つ2つの理念ではなかったでしょうか?

 そのひとつ
  『デレンダ・カルタゴ』
 これは確かキケロがかの名演説の最後に、演説の内容とは全く関係なくても
 必ず言ったという言葉。
  『カルタゴを破壊せよ』
 ローマは、誕生の時から常に勝ち進んできました。
 たとい、戦闘で負けることがあっても、すぐに負けた理由を反省し、
 次の戦闘には絶対的勝利を収めるように、
 なりふり構わず、プライドもなく、【】を練るのです。
 そして、必ず勝つ!!!
 しかもローマに歯向かった者に対しては、完膚なきまでに叩きのめす!!
 これが、次にローマに歯向かう者を出さないコツでした。
 どう叩きのめすか。。。その代表的なやり方が、あのカルタゴです。
 ローマは、すでに城壁も崩れ配送するカルタゴに対し、男はことごとく殺し、
 女も子供も、犬も、命ある者は皆殺したのです。
 おなかの中の子まで引きずり出して殺したといいます。
 八つ裂きにした死体をバラまき、火を放ち、真っ黒にカルタゴの街を焼きました。
 さらに、さらに! その上に塩をまいて、
 二度とこの地に命が宿ることないように呪ったのです。

 こうして、ローマは地中海の覇権を手にし、偉大な国家を作ったのです。
 だから、カルタゴは破壊すべきだった...あの殺戮はそう正当づけられるのです。
 今、このカルタゴの地を発掘すると、必ず、真っ黒な土の層が出てくるそうです。
 
 【自分に歯向かった敵は、二度とたちあげれなくなるまで叩きのめす!】

 もうすでに何もできない日本軍。
 白旗を上げている日本に対し、原爆を投下するのは、
 この先二度とアメリカに逆らうものが出ないために必要なこと。。。
 これが、原爆投下の正当性・・・古代ローマ方式理論です。

 もうひとつ、
  『サヴィーナの略奪』理論 
 山賊に等しいラティウム人がローマという国を作った時、
 男ばかりで人口が増えなかった。
 そこで、ローマの国の誕生お祝いと称し、隣のサヴィーナの人々を
 競技会に招待した。
 普段は入れない女・子供含め、すべてのサヴィーナ人を。
 みんなが競技場に入ったとたん、入口はふさがれ、
 男と子供と子供が産めない女はすべて殺され、若い女はレイプされ、
 10ヶ月後には、ローマの血を引く子供が増えて・・・偉大な国家が出来上がった。
 
  『偉大な国家ができるためには、犠牲は致し方ない!』 
 
 原爆が投下され、日本は無条件降伏し、『自由を授ける国:アメリカ』が
 乗り込んで、こんなに豊かで自由なたのしい現在の日本ができた。
 だから、あの原爆投下は、必要な犠牲なのだ。。。という、理論。
 ホワイトハウスのどこかには、ニコラ・プッサンの描いた
 『サヴィーナの略奪』の絵がかけられ、非常時、大統領はその前で
 考えるとか。。。

 だから、あの原爆投下に罪の意識は湧かないのが、
 古代ローマ理論で、国をつかさどる国際社会の常識なのです。
 第二次大戦後、さすがに、多少の良識を持つ西欧人は、
 これはよくないと、反省しました。
 が、アフガン、イラク、パレスチナ・・・皆、この理論で、
 自分を正当化して、攻め込んでいるではないですか!

 私は断じてこの理論を肯定しません。
 たとい、その後、この人でなしのローマが、
 地中海に人類史上初で二度と来ないかもしれない『平和』を築き、
 それが平和な世界の手本となるような偉大なローマ帝国であっても、
 この道理は認められません。
 日本人なら皆、そう考えるでしょう。
 人の足を踏んだら、黙ってないで『ごめんなさい』の一言はいうのが当たり前。
 まして、『そこに足がったのが悪い』的な、道理の通らない理屈など言いません。

 日本人は世界にまれにみる、素晴らしい『和』の精神で何事も考える人種。
 この考えが、世界に伝播するには、
 まず、相手の考えの根底を知り、それにふさわし対応をしてこそなのです。

 アメリカ人に、もっと原爆の事を知ってもらおうというのも大事です。
 でも、どんなに悲惨な写真を見せても、現状は変わりません。
 それがかわいそうと思うことと、
 国家としてあれは過ちだったと認めることは、まったく次元が違うこと。
 個人のとき反戦であっても、国家で考えれば原爆投下は是という人は
 山のようにいることも知るべきでしょう。

 マイアミには、『原爆ミュージアム』なるものが数年前にでき、
 デズニーランドのようなアトラクションで、なんと原爆を楽しんでいるのです。
 お土産は、キノコ雲のプリントされたマグカップと苦い原爆キャンディ。

 西欧社会、国際社会は、否応なく、
 <古代ギリシャ・ローマ>と<キリスト教>というフィルターを通して
 すべての事を見、考えるのです。
 私達日本人も、傍らにその色目が目を置いておかないと、
 これからの国際社会は乗り切れません。
 
 


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