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2012年5月14日

『一羽のツバメ春を創らず』

これは古代ギリシャの諺です。

かのアリストテレスも【ニコマス倫理学】の中でこう言及しています。

「一羽のツバメ、ある一日・・・が"春"をもたらすのではない。

それまでの永い自然の営みが"春"をもたらすのだ。

それと同じに、幸福な人も一日でつくられるわけではない。」

つまり。。。

 「全てのことは過去からの積み重ねである」ということ。

これが遠く中世の英国に伝わり、

  『One swallow does not make a summer』と受け継がれました。

"春"が"夏"になっているのは、ギリシャと比べ"春"と言える季節がほとんどなく、

ベストシーズンといえば"夏"という、英国らしい言い換えです。

一年3か月ぶりのブログです。

昨年3.11以来、日本はどうなっているのか、どうなるのか、

そして私には何ができるのか?・・・そんなことを悩んでいたら、

ブログに向かい、言葉を文字にすることがひどく重く感じられ、

何を書いてよいかもわからない日々が続きました。

そして、昨日。。。

我が家のガレージに遅ればせながら、ツバメがやってきたのです。

そのツバメを見て、"これ"を書きたいという思いが募り、

やっと久しぶりにPCをたたき始めました。

我が家のガレージには毎年ツバメがやってきます。

去年、3.11の後にも、つがいのツバメがやってきて子だくさん!

4羽も育てて南の国に飛び立ちました。

今年、巷ではツバメが少ないといった声も聞かれましたが、

鎌倉のいつもの軒先に、遅まきながら、ツバメたちが新居を整え始めました。

軒先の持ち主は、糞害対策をして、それでも暖かく見守ります。

小さな命がそこで生まれ、遠い国に旅立つ様は、

私たちに大自然の"理:ことわり"を教えてくれるのです。

あんなことがあっても、自然の移ろいは淡々と時を進めます。

人類は単にこの大自然の一部にすぎない。

それを忘れてはいけません。

私たち日本人は、戦後、天から降ってきた【民主主義】が何たるかも知らず、

教育もされず、ひたすらこの平和と豊かさを謳歌してきました。

民主主義は大変危ういものなのです。

その義務と責任を国民の一人一人が果たす"覚悟"がなければ、

その国は一瞬にして崩壊します。

義務と責任。

それは、国民一人一人が、この国の"まつりごと"に関心を持ち、参加し、

ひとこと言い、行動することです。

【民主主義】は、国民一人一人の双肩にかかっているのです。

誰かが何とかしてくれるという事はないのです。

私が、あなたが、この国を考え未来を決める。。。それが民主主義です。

古代ギリシャで生まれた民主主義。

しかし、栄光の真っただ中、すでに市民が"まつりごと"に向き合わず、

政治は"お上"任せになり、一部の我欲の人々のプロパガンダに惑わされ

正義も崩壊し、ソクラテスすら死刑にし、

国を率いる人々は甘い未来しか夢見ようとせず、現実から目をそらし、

果ては、責任のなすりあい・・・

そして、栄光のアテネは崩壊したのです。

どこかと似ていませんか?

国が崩壊するのは一瞬です。

それは歴史が物語っています。

今この国に起きていることは、のちの世に、きっと大きな"名前"をつけられ、

明治維新などよりずっとずっと、大きな時代の転換となる事でしょう。

世界とて同じ。

"ルネサンス"以上のことが今この世界に起きようとしています。

しかし、それは『一羽のツバメ春を創らず』なのです。

50年後、100年後の世界を創るのは、

今生きている私たちであることを自覚しなければ!

そして、かろうじて【民主主義国家】である内に、

日本人一人一人が、民主主義の義務と責任を自覚しなければと思うのです。

今までの無関心や無責任を責めるより、今は、明日の義務と責任を果たし、

声を上げ、行動しなければ、50年後の日本は危ういものになるでしょう。

私たち、一人一人はあの春を創る『ツバメ』。

多くの『ツバメ』なくして『春』はきません。

どんなに微々たる言葉でも行動でも、思っているだけではゼロ。
ゼロでは何も始まりません。
私は、一羽の小さな『ツバメ』であっても、
この国の100年後の『春』に向けて、飛び回ろうと心に決めました。


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